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平成24年度 教育福祉委員会

 第5回委員会 (10月3日)
出席委員 菱沼和幸委員長,岡野佐工副委員長,村上泰道委員,勝村孝行委員,野口伸隆委員,岡野孝雄委員
市執行部 【保健福祉部】
部長兼福祉事務所長(大村義夫),次長兼高齢福祉課長(武熊俊夫),次長兼健康増進課長兼石岡保健センター所長(田崎徹),社会福祉課長(笹目崇),こども福祉課長(諸岡広明)

【教育委員会】
教育部長(高野喜市郎),次長(立川芳男),教育総務課長(島田美智男)
議会事務局 庶務議事課係長(内田崇)





菱沼委員長)おはようございます。
 ただ今から,教育福祉委員会を開会いたします。本日の調査につきましては,お手元に配付しております協議案件書のとおりですので,よろしくお願いいたします。次に,案件説明のため,出席を求めた者の職,氏名は,お手元に配布しました出席者名簿のとおりであります。なお,保健福祉部の社会福祉課長及びこども福祉課長並びに教育委員会の学校給食課長につきましては,現地調査実施時をもって当委員会への出席を要請しておりますので,ご連絡申し上げます。それでは,これより議事に入ります。授産所の管理運営状況について,第1保育所の管理運営状況について,第2保育所の管理運営状況について,児童館の管理運営状況について,石岡学校給食センターの管理運営状況について,北小学校における学校施設耐震化事業について及び八郷中学校建設事業についてを一括して議題といたします。これより,授産所の管理運営状況について,第1保育所の管理運営状況について,第2保育所の管理運営状況について,児童館の管理運営状況について,石岡学校給食センターの管理運営状況について,北小学校における学校施設耐震化事業について及び八郷中学校建設事業についてを調査するため,委員派遣による現地調査を実施いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。

   〔「異議なし」との声〕

菱沼委員長)ご異議なしと認め,さよう決しました。暫時休憩いたします。

   -休憩-

菱沼委員長)休憩前に引き続き,会議を開きます。現地調査,大変にお疲れさまでした。先程実施いたしました現地調査を踏まえまして,調査案件ごとにご質問,ご意見等をお伺いしたいと思いますので,よろしくお願いします。初めに,授産所の管理運営状況についてご質問,ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

岡野副委員長)授産所ですが,開設年月日は,昭和26年7月26日ということで,脇からみても,外から見ても,中に入って見ても,大分建物が古くなっているんですが。今後,この授産所の運営については,どのように考えているのかお尋ねをしたいと思います。

社会福祉課長)お手元の資料に示しました現状と課題になりますが,1番は,施設の老朽化ということで,築45年を経過しておりまして,この前の震災では,大きなダメージはなかったのですが,老朽している施設ですので,今後の危険性が高いという点がございます。また,縫製を行っていることから,その技術を持った職員が1名いるわけですが,71歳で高齢化になっておりまして,指導員確保が大変難しいことがあります。また,製品でありますが,小津産業から製品をもらって加工して発送しているわけですが,こちらも年々減少している状況で,(3)で触れていますが,中国や東南アジアに生産が移っていますので,今後の見込みも減少していくというようなことが考えられております。また,通所者の状況につきましては,4月時点では14名いたのですが,1名が体調不良で来られなくなりまして,また,2名が,この夏に暑さによりまして8月から通所してないということで,やはりそういう関係で,歳入面でもそういう面が多くなってきております。資料の中に授産所の決算がついていますが,平成20年からやはり,歳入面が減ってきましたので,一般会計の繰入金をお願いしまして運営している状況で,23年には,一般会計からの繰入金が420万円となっております。こういうことを考えまして,施設の老朽化,それから指導員の確保の難しさ,それから,収入が減り一般会計からの支出が多くなってきている現状をみまして,今後としましては,この施設の維持が難しいのでないかということで考えております,以上でございます。

岡野副委員長)このまま継続するのが難しいというようなことなのですが,私どもも見させていただきましたけど,中は,雨漏りがして製品が濡れるので,ビニールをかけて帰るとかそういうことをやっているようですが。指導員も71歳ということで,高齢になっているということなのですが,今後ですね,新しい指導員を探してやるような考えがあるのか。また,その収入面でも,1月働いても,低所得者については,4万6,000円から7万円というのは,生活費を賄える金額ではないと書いてありますが,私もそのとおりだと思います。担当部局では,今後その古くなった建物を新しくしてやる考えがあるのか,それとも現状のままで修理しながらいくのか,その辺の考えがあれば,お聞きいたします。

社会福祉課長)現状で申しますと,建物を建て替えるということになりますと,どうしても授産所そのものの運営自体が,歳入面それから通所者の面で低くなっておりますので,建替えという考えは,今のところ思っておりません。

岡野副委員長)建て替えるという考えを持ってないということですが,今現在,雨漏りがしている中で,作業をしているわけなのですが,そういう修理をしながらこのまま続けていくのか,それともやめてしまうのか,その辺のところについてはどう考えていますか。

社会福祉課長)授産所におきましては,目的ということで生活保護者を中心として,低所得者が働く場ということであるわけで,経過が随分たっておりまして,今の時代に合わなくなってきているのかというのが所管課の考えです。それで,ほかの施設では,障がい者の就労の場,精神障がい者の就労の場ということで,全国の中でも多く生活保護ということより,そちらにシフトしているのが現状でございますので,石岡の授産所につきましては,どうしても仕事が縫製業という特定のものになってしまっておりますので,ほかの就労にということになりますと,また難しいのかなと思っております。現在の授産所の所期の目的は達成されたのではないかというふうに考えておりまして,今後,建物の安全性などを考えて,いつの時期に授産所を終えるのかというところの考えでいるのが現状でございます。

岡野副委員長)当然,市長とも相談しながら,今後の方向付けをするのでしょうけど,担当部局の考え方については,分かりました。ありがとうございました。

菱沼委員長)ほかにご質問,ご意見等は,ございませんか。

勝村委員)先ほど現地調査ということで,授産所を見させていただいたのですが,私の感想なのですが,初めて見て,あの場所にこういう施設があったんだなということで,伺ったのですが。 同じ石岡市の施設ということであれば,非常に働いている方にとっても気の毒な状態になっていますよね。今,課長からお話があったように,継続の意思があまりないのであれば,早期に決断をしてみるのも一つの方法ではないかなと思うのですが,私の意見ということですね。

菱沼委員長)ほかにございませんか。

村上委員)はい,ありがとうございます。先ほど,授産所の決算というところで,収入が減っているということでお話いただきましたが,工賃収入は,そのまま働いている方の賃金になっておるかと思うのですけれど,施設費収入の事務費というのは,利用費ということで,働いている方が納めている金額として考えて良いのでしょうか。

社会福祉課長)はい,この施設費収入というのが生活保護法によりまして,23年度ベースですが,1名の通所者につき7万2,500円という事務費が出ますので,それを表に記載しています。

村上委員)そうすると,実際に働いている方が減ってきていることによって,こちらの収入が減ったということになっているというふうに考えてよろしいのでしょうか。

社会福祉課長)決算の下にありますように,16年度は,月平均16名いた通所者が,23年度では,月平均12名ということで,かなり減ってきているのが現状でございます。

村上委員)はい,ありがとうございます。この通所者数の今後の見込みというのは,減る一方で,増えるという予測がないのか,ある程度増えていくことが見込まれるのか。先ほど生活保護に特化した施設ということをお話いただきましたけれども,そういった中で今後生活保護の方々の就労機会というのを増やしていくことも必要かと思いますけれども,ここの使い方といいますか,活用の方法は,やはり難しいと考えておるのかどうかちょっとお伺いします。

社会福祉課長)生活保護者がこの中で7名,働いているわけです。この7名の1月の平均が1万1,000円から4万1,000円と少額なこともありまして,生活保護からの自立というのが見込めません。それで,ある程度働ける能力がある方につきましては,現在,ハローワークとの連携によりまして,自立できるような就労ということで,そういった協力体制をいたしているのが現状でございます。授産所で今働いている方につきましては,稼働年齢層の65歳未満ということで,家に居ても何もすることがないというような方については,授産所に来ている現状でありまして,やはりここへ通所する方の人数は,増えないというのが現状でございます。

菱沼委員長)ほかにございませんか。

   〔「なし」との声〕

菱沼委員長)ないようですので,以上で本件を終結いたします。次に,第1保育所の管理運営状況について,ご質問,ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

岡野副委員長)委員長これどうでしょう,第1保育所と第2保育所なのですが,どちらの建物を見た感じどちらも古いということで,執行部で統合して新しく建てるという考えもあるかと思うので,同一の案件としてやってはどうでしょうか。

菱沼委員長)手続的なことがございますので,このまま進めたいと思います。

岡野副委員長)そうですか。それでは,第1保育所の管理運営状況についてでございますが,定員が60名と定められておるわけですが,平成20年から24年9月1日までですか。これを見ますと年々減っているような状況でございます。また,建物についても昭和26年7月1日が開所日というようなことで,資料に載っておりますが。私も行ってびっくりしました,こういう古い建物中で実際保育が行われているのかということでびっくりいたしました。これらについては,私は,早急に建替えをしてですね,やっぱりやるべきだとこういうふうに思います。今は,第1保育所ですが,次に第2保育所の管理運営状況でありますが,2つの保育所の統合ということについてどのように考えているのか,お伺いをいたします。

こども福祉課長)第1保育所と第2保育所の統合についてお答えします。第1保育所と第2保育所につきましては,築45年程度経過し,大変古くなってきている建物でございます。それに併せまして,統合を含めたアンケートにつきまして,平成22年度実施した次第でございます。その結果,約85%の方が統合に賛成であるということでございます。それをもとにしまして,第1,第2保育所は,中心市街地やそのすぐ近くに位置するということから,保護者の利便性とか,保育の質の向上を考えて,統合については,十分検討したうえで進めていきたいと考えております。

岡野副委員長)入所者は,定員60名のところ,60名をオーバーしているということは,20年からないわけでございますが,これらのことを踏まえて,保育を受ける子どもさんの怪我とかが心配される古い建物何ですので,ぜひともですね,早急に統合をして,新しい保育所を建設してやっていただきたい,とこのように思います。よろしくお願いします。

菱沼委員長)ほかにご質問,ご意見等は,ございませんか。

   〔「なし」との声〕

菱沼委員長)ないようですので,以上で本件を終結いたします。次に,第2保育所の管理運営状況について,ご質問,ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。
 先ほど,岡野副委員長から第1保育所,第2保育所の統合について早急に進めるべきであるという要望があったわけですが,それについて見解があればお聞かせ願えればと思います。

保健福祉部長)第1保育所,第2保育所とも大変老朽化しておりまして,保育の質の面では,ほかと比べると劣っていることが懸念されますので,早急に統合をしたいと思いますが,市全体で計画の位置付けとなりますことから,そちらを踏まえまして,できるだけ早くほかの組織と調整をしてまいりたいと思います。

岡野副委員長)ただ今,部長からほかの事業もあるので,その兼合いをみてというようなことで,早急にやりたいとのことでございますが,私の個人的な意見になりますが,あの施設を見てはですね,何をさておいても統合に早く取り組んでですね,1年でも早く建設すべきだと思います。保護者に聞いても,統合に反対ではないという状況も踏まえれば,すぐさま建設すべきだと思います。その点,十分考慮して,お願いしたいと思います。

菱沼委員長)ほかにご質問,ご意見等は,ございませんか。

   〔「なし」との声〕

菱沼委員長)ないようですので,以上で本件を終結いたします。次に,児童館の管理運営状況について,ご質問,ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

岡野副委員長)この児童館については,開所日が昭和39年1月29日ということで載っておりますが,これは,いつごろ建てられた建物なのか,その辺分かりますか。分かったら教えていただきたいのですが。

こども福祉課長)児童館の建築年月日ですけども,開所日が昭和39年1月29日でございます。それ以前に建築されていることになりますが,この場に資料を持ち合わせていないため,詳細は分かりません,別途ご報告させていただきますので,ご了承いただきたいと思います。

岡野副委員長)そうしますとこの児童館についても,建物そのものが古くて,かなり修理をしながら今までやってきたとのことなのですが,児童館について,今後,今のままで運営していくのか,年数を考えれば,新しく建てる時期にきていると私は思うのですが,その辺の考えは,どのように考えていますか。

こども福祉課長)児童館の今後の考え方ですが,築48年ということで経っておるわけですけども,今後も引き続き直しながらで,建て替えるということは,今のところ考えていないわけなのですけども,改修といいますか,壊れた所を修理しながら今後も引き続き児童館の運営をしていきたいと考えております。以上です。

岡野副委員長)建替えとかそういうものについては考えてないというようなことでございますが,私もあそこを見て,雨漏りがして修復をしたというようなことを館長さんが言っておりましたのが,もしあのまま,あの場所で児童館を継続してやっていくのであれば,新しく建設するというようなことも含めて考えてもらわないと,万が一事故でも起きたら困るのではないかと思います。ですから,あの児童館について,維持していくのであれば,新しく建てることも視野に入れて今後進めていただきたいと思います。以上です。

勝村委員)岡野副委員長の意見と同じようになるのですが,先ほど現地を見させていただいた中で,裏手に除染した土がブルーシートを被せて置いてあったのですが。あれは,どうなのでしょう,聞くところによると,除染した土をそのまま置いておくよりは,穴を掘ってその中に埋めることが好ましいということも聞きますし,ブルーシートも見た限りでは,大分薄いものなので,小さい子どもが利用する施設ということで,大丈夫なのでしょうか。

こども福祉課長)児童館の除染した土の対応につきましては,放射線対策室からの対応方法として,敷地内に保管することで対応しています。除染した土は,袋で二重に詰めまして,さらにブルーシートを被せているところですけれど,ブルーシートが薄いのではないかとのご指摘いただきましたので,厚手のブルーシートにするなど放射線対策室と協議をして,対応していきたいと考えております。

勝村委員)ありがとうございます。そうなんですよね,ブルーシートもいろいろ品がありまして,大分薄いのを使っていたかと思います。土の量もそれほどないので,いっそ土に埋めてしまうことがよりいいのかなという考えがあります,参考までによろしくお願いします。

菱沼委員長)ほかにご質問,ご意見等は,ございませんか。

   〔「なし」との声〕

菱沼委員長)ないようですので,以上で本件を終結いたします。次に,石岡学校給食センターの管理運営状況について,ご質問,ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

   〔「なし」との声〕

菱沼委員長)皆さん,現地でも熱心に聞かれていたかと思いますが,ご質問,ご意見等がないようですので,以上で本件を終結いたします。次に,北小学校における学校施設耐震化事業について,ご質問,ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

野口委員)先ほど見学させていただいて,大分亀裂とか入っているとかいうお話だったのですけれど,話をなんとなく聞きますと建替えありきというお話ぶりでしたけれど,この統廃合が迫っている中,なぜ新しいものを,校舎を建てなければならないのかという考えをお聞かせ願えればと思います。ただ耐震が弱いからというだけで,ただ単に建て替えたいとか,統廃合のことは先送りにして,いち早く建て替えたいという考えなのかお聞かせをお願いします。

教育総務課長)はい,答えいたします。北小については,本当に危険な状態でありまして,統廃合の関係で,先送りにして統廃合を先にやるべきとのことですが,統廃合に関しての意見を,2,3年前にPTAさんから聞いた議事録を見てみますと,地元では,統廃合については,随分反対のようなご意見があるようです。それで実際,この順番からいっても危険な状態なので,早急にやるということで今回計画したわけでございます。それで,耐震補強をやりますと,校舎を耐震しますので,それが長い時間使えるようになる。鉄骨造りで建て替えをしますと,統廃合が決まった時点で,基礎から移設ができますので,必要な時には,移動して使うことができますので,利便性もあることから,今回計画しました。以上です。

野口委員)その移動性のあるという,その内容的には,まだはっきりしないわけですよね。要するに,まだ使い道が定かでないということでございますよね。それで統廃合,噂によりますと何回か説明をしておるようですけれども,その中で大体方向付けが決まっているというお話が伝わって,まいってきておりますけれども。その中で北小も,あそこは廃校だという考えが根強いということでございますので,それに対して新しく建てなくちゃならないのかなと,仮のプレハブ校舎でもよかろう,いいんじゃなかろうかという思いがするわけでございますけれども。本当に小学校の統廃合,話合われていないのか。話合われたとしても,廃校になった校舎の利用をどうするのか,そこまで考えているのかどうか,お聞かせをいただきたいと。

教育総務課長)現在のままでありますと,耐震化が。ちょっとIS値がないので,その後の利用は,難しいと思います。ただ,統廃合に関しましては,2年前ですか。北小学校のPTAさんとの話合いを設けた記録がありましたので,目を通しますと,北小学区の方々,PTA会長初めとする地元の方々。統廃合に関しては,ちょっと前向きな姿勢は全然なく,このまま北小で行いたいという意見が大半でございました。そういうことを考えますと,統廃合については,こちらで適正規模の答申が出ておりますが,地元の理解が得られなければ,なかなか難しいと思いますので,年数的に何年かといいますか,長い年数を要するのではないかという気がしています。以上です。

野口委員)中学校の統廃合を30年までにというようなこともありますけれども,小学校でそういうふうに反対が,地元説明会で反対者がいるということであれば,ほかの小学校も反対だよと言われたら,統廃合は,もうないんですね,やらないんですね。

教育部長)統合につきましては,第1番目の問題として,保護者の皆さま,あるいは地域の皆さまのご理解を得て,初めて前向きに話を進めることができるのかなと考えております。現に八郷中学を進めるに当たりましても,地域の皆さま方の意向等を聞きまして,将来的に子どもたち,生徒の数が年々減少し,学校運営でも問題がある,さらに部活動ですとかが成り立っていかない。そういうことによって,例えば有明中学校区であれば,子どもたちが自分の行いたいスポーツがある,大きな学校ですね,そういうところへ区域外への学区申請ですが,それに基づいて別の学校で就学するというような現状がございました。そういう中で今回PTAの方,あるいは地域の皆さまからご意見をいただき,前向きに進めていこうではないかとのことから,地域での説明会を行いまして具体的に進めるのには,ということで統合検討委員会,さらには,統合をするに当たって,詳細について5つの部会の中で整理をして,統合をしようということで,来年の4月に向けての統合に至ったわけでございます。今議題となっております北小学校につきましては,先ほど担当課長から説明をさせましたけれども,やはり適正規模,適正配置の中で,府中小学校と統合との答申をいただいております。しかし,地域の方から学校を通じて,その雰囲気を聞いている状況でございまして,なかなか良い返事を得られないというのが現状でございます。小学校については,なかなか今まで,地域の文化といいますか,地域の中で中心的な公共施設として,運営をしてきた経緯もあるかと思います。そういう中では,やはり地域の方あるいはPTAの方々から了解を得られて,初めて統合ということを考えなければならないのかなと私どもで考えております。ですから,当面,児童数の推移をみながら,PTAの方に話を持ちかけていきたいと考えております。ただ,現在の校舎,IS値の問題からいきますと,0.4ということで,配布しております資料の中で,やはり一番目。24年度,一番目に北小学校が位置づけられているわけでございますが,現状見ていていただきますと分かるかと思いますが,いつ昨年の3.11と同じようなことがあった場合,危険性があるというような観点から,安全,安心の学校というようなことで,今回,耐震を進めようということで計画をしてやったわけでございます。ただ,耐震をするに当たっては,先ほどご説明いたしましたように躯体そのものの補強でありまして,給排水設備あるいはその床等々の改修,そういうものは含まれておりません。そういうものを考えたときには,鉄骨造りで,対応をすることが,金銭的にも同等くらいで収まるという試算のもとに,鉄骨造りというようなことで計画をいたした次第でございます。野口委員ご質問の統合につきましては,やはり進めなければならないかと思いますが,現在の状況からいけば,子どもたちの安心,安全を第一に考えまして,このような計画をしたわけでございます,以上です。

野口委員)まあ,大体趣旨は分かるんですよ。地元の小学校区では,やっぱり地元がかわいいですから。一番思い出があるし,残しておきたいという,そういう思いは誰も持ってるんです。ただし,児童数の減少が現実にあるわけですよ。統廃合に関しては,減少地域は,廃校にして別のところに統合するという考えがあるわけですよね。ほかの地域もやはり同じです。ほかの地域も保護者の方は,思い出があるんで廃校にしたくないと思いがあります。その中で,そういう意見があるからといって建替えをしなくちゃならないというのであれば,統廃合が,何年後になるかということを言っていただければ,新築でいいでしょうというような返答ができるんですけども。その統廃合は,まだ未定だと,分からないと,いつだか分からないとのことで,まあ行うというのであれば,建て替えてやることだと,それは安いと思いますよ。ただし,もう先に見えてるんですからね。北小は,減少傾向にあるというのは,もう目に見えた結果だと。要するに,あそこの住宅団地,池の台住宅。あそこらの住民を入れようという目的で建ったわけですよ。その住宅の子どもたちがどんどんいなくなってきたということで減少していると。今さら増える地域という確約は,ないわけですよね。そこへもってきて新しい校舎をと。今までと同じ規模の校舎を建てるわけでしょうから。その後の利用も決まっていないということであれば,もし統廃合で北小は,府中小に合併するよということがあるとすれば,利用,活用を決めておかなければいけないとか。そのまま空家にしておいても仕様がない。利用,活用を決めて合併ということであれば,いいでしょうよ。それは決めてなくて,ただ単に合併しましょうということであれば,新築は,私はちょっと反対をする。仮のプレハブ校舎だけでいいだろうという思いでおります。以上でございます。

教育部長)跡地の利用とのことでございますが,それについては,ここ4,5年で,その統合というようなことは,ちょっと考えられないと思います。と申しますのは,現在100名前後の小学校がほかにも何校かあるわけでございますが,幸いにしてほかの学校については,耐震上,IS値は低くないというような学校もございます。そういう中で,私どもとしてもIS値の低い学校,統合の話を進めていっても,北小の皆さまが,前向きにという話をいただければ,ご指摘のように一時的なプレハブみたいなものでも対応は可能なのかなと思いますが,今回計画しておりますのは,プレハブといっては,語弊がありますけれど,鉄骨造りといいまして,内容的にはプレハブみたいな感じで,内装がよくできているというようなものでございますので,当面,鉄骨造りの校舎で子どもたちの安全,安心を守っていきたいと,このように考えております。以上でございます。

野口委員)これ以上,討論しても平行線をたどっていくと思うので,趣旨は,大体分かります。誰もが廃校にしたくないという思いはあります。ですから,当分先のことであるということで,建てるのは,プレハブ用の感じのものだと。ただし,その後の使い道とか,もう廃校になった場合の使い道とかちゃんと方向性を決めてから,廃校にしていただければ,どこの地域も多分喜ぶと思います。決まっていないで廃校だと,統合だと言われても,それは困るということで。以上です,ありがとうございます。

岡野委員)もし新しく建て替えた場合には,古い校舎は,どのように扱うのですか。取り壊したり。

教育総務課長)資料で示しました,7ページの平面図ですが,既存校舎とプールを解体しまして,その前に新設する校舎を建設することを計画しています。

   〔「それは,分かるんだけど,残った校舎は,どうするんだよ。」との声〕

教育総務課長)はい,失礼しました。解体を予定しています。

岡野委員)新校舎を建てた場合は,4億4,000万円から4億5,000万円かかるとのことですが,古い校舎を取り壊すとなると,それにまたかかると思うんですが。

教育総務課長)はい,解体は別になりますが,金額は,全体の計画になりますので,3分の1を補助の対象となっております。

岡野委員)はい,分かりました。ありがとうございました。

勝村委員)まずですね,地元の人たちの意見として,統廃合。これは,反対意見が多いというのは,ごもっともなお話でありまして,私も地元で統合,廃校を経験している住民のひとりでありまして,全くそのとおりであると思います。地元の意見は,恐らく永遠と廃校には,賛成してくれないと思います。ただ,ある程度の条件を出していけば,納得することもあるかと思うんですけども。その中で10年先くらいの北小学区の児童数の推移,そういうものが分かりましたら,ちょっと教えていただきたいと思うんですが。

教育総務課長)現在,出生者数で推計する方法ですとちょうど平成30年までは調べられます。現在は,84人です。30年が67人。この間で言いますと,25年が84人,26年が84人,27年が81人,28年が75人,29年が71人。今のゼロ歳児が1年生になった時点で67人です。以上です。

勝村委員)そうしますと,学年で平均しますと12,13人ですかね。基本的に私の考えとしまして,廃校を経験したひとりとしまして,やはり,小学校は,少人数であってもいいのかなと思うところもあります。ただこれが,複式学級になるようになってきますと,やはり,ちょっと切磋琢磨というような面からも,避けて欲しいのかなというふうに考えております。今回の北小の件ですけれども,まず,生徒あるいは先生方の学校生活での安全,安心をかんがみれば,耐震でも改築でも同じぐらいの費用のかかるということであれば,改築の方向で進められるといいのかなと思います。耐震でやるにしても恐らくですね,そのほか耐震補強工事をしたからといって,あの状態をみますとそれで済むものではないと思いますね。水まわり施設とか防火施設,そちらももう対応年数を過ぎているように思いますので,考えなければいけない。そうしますと,多分,耐震補強工事まではいかないとしても,3分の1ぐらいは余計にかかってしまうかなということを考えますと,現在3階建ての校舎でありますけども,人数の面からして,ちょっと広くして,先ほど言った高品質のプレハブ造り,あるいは一部2階建ての建築コストを抑えて造る設計のが,いいのではないかなというふうに思うんです。そういうところも考えていただいて,改築を進めることが,この震災があったばかりでございますので,そのようにしてはと思います。どうでしょう,教育部長のお考えをもう一度お聞かせいただきたいと思います。

教育部長)今,勝村委員からご指摘いただきましたけれども,費用は,なるべくかけないでというと語弊があるかもしれませんが,費用を抑えるとともに,子どもたちの学校生活に支障がないように良い環境づくりをしていかなければならないのかなと考えております。そういうことから言えば,耐震では,なかなか今の校舎を利用することは,あくまでも補強になってしまいますので,そういうことであれば,新たに明るい校舎を造るという意味からすれば,鉄骨造りの改築ということで,進めさせていただければと考えております。以上でございます。

勝村委員)はい,ありがとうございました。先ほど言い忘れたのですが,耐震工事に関して,私は,反対です。いずれにしても40年以上経っている建物。構造物を耐震にしても,あかぬけなくなってしまいますよね。そのほかもいじるわけですから見栄えも悪いし,耐震は,絶対避けていただきたい。そうなると,改築か,統廃合になってくるわけですが,これ,緊急を要することなんで,やはり改築ということで。やはり,予算をなるべくですね,下げていただいて進めていただくようお願いをいたしまして,終わります。

菱沼委員長)ほかにご質問,ご意見等は,ございませんか。

   〔「なし」との声〕

菱沼委員長)暫時休憩いたします。

   -休憩-

菱沼委員長)再開します。ご質問,ご意見等は,ないようですので,以上で本件を終結いたします。次に,八郷中学校建設事業について,ご質問,ご意見等がございましたら,挙手によりお願いいたします。

勝村委員)ひとつだけ,私から。委員会で何回も言っているんですが,武道場の建設。今,解体工事を進めておりますけれども,その後の武道場の建設ですね,当面。間に合う予定でもちろんやっていると思いますが,その辺の進捗状況をお知らせいただきたいと思います。

教育総務課長)事情がありまして,遅れた部分もありますが,3月15日までには,完成させたいと思っております。以上です。

勝村委員)はい,よろしくお願いします。それと,周辺の附帯工事,運動場の整備もこの後出てくると思うんですが,それも年度内完成に向け進められると思ってよろしいですか。

教育総務課長)外構工事は,トイレの建設と外構とを分けて発注しております。どちらも工期は,来年の3月15日を予定しております。3月15日に必ず終わるようにしていきたいと思っております。

菱沼委員長)ほかにご質問,ご意見等は,ございませんか。

   〔「なし」との声〕

菱沼委員長)ないようですので,以上で本件を終結いたします。次に,その他の件といたしまして,委員の皆さまからの発言は,ございませんか。

   〔「なし」との声〕

菱沼委員長)暫時休憩いたします。

   -休憩-

菱沼委員長)再開します。その他の件は,ないようですので,その他の件を終結いたします。以上で,本日の教育福祉委員会を閉会いたします。




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